求められる時代
見える機能、それが求められる時代
このナチスドイツの計画を実行するにはテクノロジーは極端に視覚化されねばならなかった。見えない機能には意味が無かった。ナチスドイツのベルリン、ミュンヘン、ハンブルク、ニュルンベルク、リンツの5大都市改造計画はその全てがヒトラーの指導のもとに進められたものであった。こうした都市は交通網計画、ゾーニング計画、エネルギー計画などが意外にも機能的に整理され計画されたとしであったのだが、しかし、それらの要素はヒトラーの演説のように明快にわかりやすい形で視覚化されていなくてはならなかった。最も重要な表現の素材となったものは交通網である。
アウトバーン
ベルリン都市改造計画の場合には、飛行機・汽車・自動車による交通網がそれぞれその存在を強調する形で立ち上げられていた。アウトバーンから市内に侵入する場合には、ベルリンの西端及び南端に計画された巨大な大学都市・住宅都市の塔門を通って行かねばならなかったし、東西軸はブランデンブルク門、戦勝記念塔によって強調され、南北軸はその収支店が巨大な大聖堂、南駅によって視覚化されていた。ベルリンはあたかもいくつかの真空管の電極のような、機能の強調されたアーティキュレーションによって成立していたのである。